木曽三川公園 輪中地帯の智慧を学ぶ

230519木曾三川公園輪中の農家4 Happyの種見つけ♪
スポンサーリンク

       :   
~本ページはプロモーションが含まれています~
       :   

 「輪中」

私にとって馴染みのない言葉で、無知なのもありますが、イメージすらできませんでした。

運動不足解消お散歩で足を運んだ公園で、出逢った「輪中」。

今回は「輪中」と治水について学べる場、岐阜県海津町にある木曽三川公園をご紹介いたします。

広い公園ですので、運動不足解消お散歩がてらのお出かけもオススメです。

スポンサーリンク

輪中とは

大きな川に囲まれた低地は、豊かな水と肥えた土地の農作地帯。

しかし、その豊かな水は大雨とともに恐ろしい姿に変わり、洪水となって人々を苦しめました。

洪水の氾濫から守るため、その地帯の周囲を堤防で囲いました。

この堤防に囲まれた地域を「輪中(わじゅう)」と呼びます。

堤防で囲ってもなお洪水に襲われました。

洪水に備えて考えられた輪中の地帯独特の生活の智慧がたくさんあります。

木曽三川公園センター

愛知県から木曽川、長良川を渡ったところにある木曽三川公園センターは、広い芝生広場や楽しい遊具があり、四季折々の花を楽しめ、木曽三川の流域に生息する魚や鳥、昆虫や植物などを紹介する「水と緑の館・展望タワー」と木曽三川の治水事業の歴史を学べる「輪中の農家」があります。

まさに、遊びに、学びに盛りだくさんの公園です。

公園について詳しくは木曽三川公園センター公式HPはこちら

国営木曽三川公園
愛知、岐阜、三重の3県にまたがる日本一広い国営公園。三派川地区・中央水郷地区・河口地区の3地区からなり、全部で13拠点が開園しています。

輪中の農家

広い公園の西側に、海津市をはじめとした水郷地域の伝統的なつくりを再現した「輪中の農家」は建っています。

「母屋」「水屋」「納屋」とあり、当時の生活の様子がうかがえます。

明治中頃の比較的豊かな農家が復元されているそうです。

母屋

230614輪中の農家母屋説明
230614輪中の農家母屋外観
230614輪中の農家母屋外観2

上げ舟

母屋の玄関の軒下に、木でできた舟が備えられています。

上げ舟は、家族や大切な家財道具などを乗せ、近くの避難場所に避難するために利用されました。

洪水がおきると、軒から下ろし、庭にある木などに綱でくくり、洪水で流れていかないようにしたそうです。

座敷

座敷は、冠婚葬祭の際大勢人が入れるように田の字型の部屋割がしてありました。

また、洪水が家の中を通り抜けやすいように、北と南は障子戸になっていました。

上げ仏壇

洪水時には、2階から滑車で、貴重な仏壇を引っ張り上げれるようになっていました。

模型が置いてあり、分かりやすかったです。

台所

徳利、瓶、釜、鍋、ざる、お弁当箱、お茶碗、おけ、すり鉢、枡などが棚に並べられていました。

流しと水瓶

昔使われていた流しと、料理や飲水などを汲んだ水瓶が置いてあります

230614輪中の農家母屋台所2

かまど

ご飯を炊いたり、煮物をしたかまどもあります。

230614輪中の農家母屋かまど

勝手

食事をする部屋です。

男性は西側に、主婦や女子は東側に座ったそうです。

箱膳、おひつが設えてありました。

230614輪中の農家母屋おひつ

お風呂

五右衛門風呂もありました。

水琴窟

地中に埋めた瓶に手水鉢の水滴を落下させ、その際に反響するなんとも不思議で、優しい音を発してくれる水琴窟もあります。

水の量や落ちる速度などによって織りなす音色は癒されます。 

この日は雨の後で瓶の水が溢れ、聴くことができませんでした。

機会があれば、ぜひ聞いて欲しい音です。

水屋

集落の周りに「輪中堤」と呼ばれる堤防を造りましたが、それでもしばしば堤が切れて水害を受けるため、土地の一部を盛り土をして、石垣を組んで高く積み上げ、そこに洪水に備えた「水屋」と呼ばれる建物を作り、食料や日常生活に必要なものを保管し、洪水時の避難場所として使われていたそうです。

230614輪中の農家水屋説明

その石垣の高さは約4.35m!

230614輪中の農家水屋外観

棚に置かれたカメ

230614輪中の農家貯蔵

洪水時に長期間水屋で生活できるように、カメの中に、飲水、梅干、味噌、醤油などが蓄えられていました。

座敷

洪水時に長期間楽に寝泊まりできるように畳の部屋も用意してありました。

230614輪中の農家水屋畳の部屋

米櫃と米俵

洪水時に長期間生活できるように、また洪水につからないように、米や穀物などが蓄えてありました。

230614輪中の農家家財道具

土壁

洪水時に打ち寄せる波に対して、丈夫な構造とするため、土壁に板で囲んでいたそうです。

230614輪中の農家水屋のつくり説明

便所

洪水時に長期間水屋で生活できるように便所も用意してありました。

230614輪中の農家水屋雪隠

箪笥と火鉢

洪水時に長期間水屋で寝泊まりできるように、衣類や火鉢も備えてありました。

納屋

屋敷の東南の端に建てられ、中流以上の農家が「納屋」を持っていたそうです。

田畑の仕事をする使用人、小作が住んでいました。

230614輪中の農家納屋説明

農具の蓑、竹かご、糸車、押し切り、み、しょいこ、備中などがおいてあります。

230614輪中の農家納屋農具

千歯扱、じょれん、うす、石臼、唐箕などもあります。

230614輪中の農家納屋農具2

感想

洪水に何度襲われても、知恵と工夫をこらして生活をしてきた輪中の農家の人々。

上げ舟や上げ仏壇など、教科書で読み流したものを実際に目にすると、昔の人の知恵は素晴らしいなぁとあらためて実感しました。

大きな壁にぶつかったり、失敗してしまったときなど、嘆くばかりでなく、それをどうしたらよい方向に向かうのか、自分なりに知恵と工夫をこらして、試行錯誤して、生活も仕事も考えていけたらと思いました。

大人の今だからこそ学べることも多々あります。

無理はせず、自分の心に素直に、正直に☆彡

「知恵と工夫で前向きに!」と思えるきっかけをいただきました。

新しい発見があることも☆彡

気になる方はぜひ気になる場所へ足を運んでみてください。

ちょっとしたきっかけでhappyになります♪

あなたのhappyの種植えのきっかけに、お役に立てますように☆彡

木曾三川公園センター 運動不足解消お散歩についてはこちらのブログをどうぞ。

運動不足解消お散歩いち推し 四季折々楽しめる木曽三川公園センター
運動不足をさらに感じる今日この頃。自然たっぷりの公園を歩いて、気づいたらたくさん歩いていた!なんて嬉しいです。入園無料の公園で、季節を感じながら、花を観賞しながら、展望を楽しみながら、水琴窟の音で癒されたり、洪水の多かった輪中の農家の知恵を学んだり、身体を使って遊んだり、芝生の上でゆっくり飲み物を飲んだり。楽しみ方はたくさんです。ちょっと楽しみをプラスしてお散歩いかがですか?

コメント